こないだ子供に「なんで勉強するの?」って聞かれたけど、
正直私も理由が分からないんだよね…
こんな時、どんな風に答えればいいの?
子供にこういう質問をされると、ドキッとするよね。
こんな時の上手な答え方について紹介するよ!
お子さんに「どうして勉強しなければいけないの?」と聞かれて、みなさんはどう答えていますか?
だれでも、小さい頃この疑問を持ったことがあるはずです。
実際に、全く勉強しないと字を読んだり書いたりできません。
新聞を読むこともできませんし、スーパーで買い物すらできません。
人間は社会の中で何十年も生きていかねばならず、大人になれば社会に出てお金を稼がねばなりません。
つまり、学校でいい成績を取るために勉強するのではなく生きていくために勉強すると言っていいでしょう。
また、勉強することで将来の選択肢が広がることも事実です。
そのため、親自体が納得できる理由を持ち、勉強を好きになってくれるような答え方、自分から積極的に勉強したいと思わせる答え方をすることが大切です。
ここでは子どもに「どうして勉強しなければならないの?」と聞かれた時のNGな答え方やおすすめの答え方など、役立つ知識をご紹介します。
このページの要点をざっくり言うと
なぜ勉強するかという問は大人にも難しい問題です。
ですが、答え方によって子供の成長につなげることもできます。
「みんなやってるから」というような場当たり的なな答えは子供も納得しません。
勉強する意味について親が答えてあげることも重要ですが、お子さんがどう思うか質問し子ども自身に考えさせることも重要です。
お子さんに考えさせる機会を与え、成長のきっかけにしたいですね。
なんで勉強するのか理由を親も理解しよう
私自身、「勉強しておけばよかった」って考えることはあるけど、上手く言葉に出来ないな~。
単純に「将来のため」じゃダメかな?
「今」不満を感じている子供にとって、将来の話はあまり意味がないんだ…。
みなさんはお子さんに「なぜ勉強するの?」と聞かれてなんと答えていますか?
おそらく、ほとんどの親御さんは「将来のためだ」「自分のため」などと答えているのではないでしょうか?
これらの答えはNGで、子どもの頃勉強しないとどうなるのか親自体がしっかりと理解しておかないといけません。
また、どうして子どもがそういった疑問を持ったのか理解しておかないと、適切な答えを返すことはできません。
「将来のため」「自分のため」と答えられた私たち自身、毎日の生活の中で学校で勉強したことが役立っている、人生で活かされていると思うでしょうか?
ただ、自分自身の欲望を抑えたり、計画的に取り組んだり、集中したり、効率を考えたり…などの能力は子どもの頃の勉強の中で培った能力です。
このようなスキルを身につけるために勉強するのだ、将来の選択肢を広げるためだと親自身が理解することで、子どもに適切な答えを返すことができるのではないでしょうか?
なんで勉強するの?を悪化させるNG回答集
あなたはお子さんに「どうして勉強するの?」と聞かれた時、面倒だからと言ってこんな答えを返していないでしょうか?
親御さん自身も毎日仕事や家事などで忙しく、真剣に勉強の意味について考えたり、答えるのは面倒だという気持ちも分かります。
ですが、いつまでも子どもと向き合わず逃げていてはいけません。
ここでご紹介するNG回答をしていると、お子さんはますます勉強しなくなりますよ。
「将来のため」はNG
え~!?私も親にそう言われて、「そういうものかなぁ」と思ってきたけど…
ずっと先の未来を想像して、そのために頑張るって意外と難しいんだよね。
おそらく、ほとんどの方は子どもの頃親に「どうして勉強するの?」と聞いた時、このような答えが返ってきたと思います。
いわば、「将来のため」という回答は最もオーソドックスな答えだと言えますね。
もちろん、勉強して成績がいいといい大学に入ることができ、いい会社に入れるかもしれません。
確かにその通りなのですが、実際に大人になってから思い返してみると、勉強する意味や重要性を実感することが多いです。
ただ、子どもからすれば「将来のため」と親に言われても、ずっと先の将来の自分をイメージするのは難しいため、適切な回答とは言えません。
「将来のため」と言われても具体性に欠け、子どもにとって「よし、勉強しよう!」という気持ちにはならないものです。
みんなやっているから
「みんな勉強してるよ」「○○ちゃんは塾に行ってるんだって」って、やる気に繋がると思ったんだけど…
「みんな」は矛盾が起きやすいワード。
あくまでも、「目の前の子どもにとって何がメリットか」を伝えてあげてね
あなたはお子さんが「〇〇というゲームみんな持っているから買ってよ!」と言われた時、「みんな持っているから買うなんてことはありません!みんなに合わせる必要はありません!」と答えていませんか?
子どもが言う「みんなが…」という発言を否定しているのではないでしょうか?
となると、「なぜ勉強するの?」という答えに対して「みんながやっているからだよ」という答えは矛盾しますよね。
自分自身、子どもの頃親にこういう答えを返されたら「いつもみんなが…と言ったら怒るくせに!」と、反発心が芽生えたはずです。
勉強する意味を「みんな」で一括にしてはいけません。
子ども自身が勉強しなければいけない理由を明確化し、提示してあげないと、こういう回答は反抗心が芽生えるだけです。
勉強するのが普通だから
学校でも勉強してるんだし、家に帰っても勉強するのが普通でしょ
それだと、勉強に対するメリットを感じにくいよね。
勉強がプラスになるような理由を伝えてあげて!
次のNG回答は「勉強するのが普通だから」です。
「普通」って一体どういうものなんでしょうか?
普通とか当たり前って100人いれば100通りあるはずです。
もちろん、勉強する人がほとんどですが、全く勉強せず学校もろくに行っていなくても、生きていけている人は少なからずいます。
ただ、勉強しなくても生きて行けるのは事実だが、勉強すればこういうメリットがある、勉強することで将来の選択肢が広がる…など、具体的に示さなければ、納得させることはできません。
そのため、勉強しなくても生きていけるというのは認めた上で、自分の子どもにとってベターな提案は何か、しっかりと考えた上で答える必要がありそうです。
なんで勉強するの?を解決!おすすめ回答集
これもだめ、あれもだめ…じゃあどうやって答えればいいの!?
大丈夫!ここでは、子供に伝えやすい答え方を紹介するよ!
では、どういう回答をすれば、子どもの「なんで勉強するの?」という疑問を納得させることができるんでしょうか?
お子さんの個性やタイプはそれぞれなので、その子ども子どもに合った答え方をしなければなりません。
「子ども」という一括にしてこの答えがベストというものはありません。
子ども1人1人が「そうなんだ!それなら勉強してみよう」という気持ちにさせないと意味がないですね。
では、具体的にどのような答えがおすすめなのか、具体的にご紹介していきましょう。
ひとつひとつに意義があるから
まず、おすすめの回答に「ひとつひとつに意味があるから」というのがあります。
それぞれの科目ごとにどうして勉強する必要があるのか、理由をつけて答えましょう。
もちろん、漠然とした意見ではなくその科目で得た知識が具体的にどう役立つのか説明すると効果的ですね。
たとえば、数学で因数分解を習うと思いますが、因数分解は複雑な式がさまざまな要素に分解されたもので成り立っています。
これはまさに社会と同じ。
さまざまな複雑な問題が絡み合ってできていますよね?
また、化学の実験も同様で仮説を立て実験で試すわけで、答えに近づくためにさまざまな試みをするというのは社会に出ても同じです。
国語を例に言うと、相手に自分の気持ちを正確に分かりやすく伝えるには語彙力や文章力が必要です。
もし、うまく伝えられないと誤解を与えたりコミュニケーションがうまく取れず仕事に支障が出ることもあります。
「子どもの頃勉強した国語なんて役に立っているのか?」と思うでしょうが、実際はとても役に立っているのです。
つまり、どの科目もそれぞれ、意味があるということなんですね。
楽しい生き方ができるから
ちゃんと将来の役に立つことが説明できれば、
子供もやる気を出してくれそう!
なるべく具体的に、分かりやすいメリットを伝えてあげてね!
また、どう役立つのか説明すると効果的というのもおすすめの答えです。
勉強し知識を得ればさまざまなチャレンジができ、たとえ失敗してもどうすれば解決できるか答えを見い出せ、何度でもチャレンジできる力を身につけられます。
高校入試で1つ目の高校に落ちたとしても、どうすれば2つ目に合格できるか考え勉強することでチャレンジする力がつきます。
途中で諦めてしまうとくせになり何でも諦めてしまう人になってしまう。
努力し続けることで人間的に成長でき、自分のやりたいことができる人間へと成長できるのです。
これは何も仕事だけでなく、趣味や楽しみでも同じことが言え将来の選択肢を広げることにつながるのです。
だまされなくなるから
これは意外な答えだと思われるかもしれませんが、「勉強すれば騙されなくなる」というのも一理あります。
親は誰でも自分子どもが大人になって人に騙されて欲しいとは思っていません。
勉強せず知識がないと、他人に騙されやすい人間に育っていきます。
たとえば、よくある例として「これは一流の科学者がおすすめしている商品だから」と言われて高額な商品を買ってしまう…など。
勉強するくせがついていれば「本当にそうなんだろうか?」「調べてみよう」と思ったりするはずです。
また、子どもの頃しっかりと学ぶくせがついていれば、最低限の知識を持っているためちょっと考えれば嘘だと気づくはずです。
社会の仕組みやロジック、倫理観、思考力などは子どもの頃勉強することで知らず知らずのうちに身についていくものです。
権力や他人に騙されないようになるにはコツコツ勉強することが役立つのです。
自主的に勉強する子どもになるには
では、自主的に勉強する子どもになってもらうにはどうすればいいのでしょうか?
自主的に勉強する子どもへと促すのに最も効果的な方法はそれぞれの子どもに合わせた具体的な目標の設定です。
実際に、具体的な目標があると子どもは自主性を発揮すると言われており、視覚的に明確な目標を掲げてあげることが重要です。
たとえば、紙にちょっとしたことでいいので目標を一緒に書き、子ども部屋に貼るなどすると効果がアップします。
漠然と、「将来のため」と言われてもどうすればいいのか子どもに分かりづらいため、子どもにも分かりやすいような目標設定を心がけましょう。
また、子どもが頑張って勉強していたら、その努力に対して褒めてあげることも重要で、より多くの成功体験を踏ませてあげましょう。
また、勉強を習慣づけることも大切です。
毎日少しずつでもいいので、続けられるよう親が見守ってあげるといいでしょう。
まとめ
「どうして勉強するの?」と聞かれたら、大人はなんと答えていいか困ってしまうと思います。
もちろん、大人自身正解は何か分からず答えることができないことも多いでしょう。
ですが、どう答えるかによって子どもがどう成長するのか変わってきます。
もちろん、「なぜ勉強するの?」と聞かれた時、目の前のお子さんと真摯に向き合い答えてあげることも重要ですが、逆にお子さんにどう思うか質問し、子ども自身に考えさせることも大切ですね。
これを機会に親自身が「なぜ勉強するのか?」しっかりと考え、お子さんが納得できる回答をし、自分の頭で考えられるチャンスを与えてあげましょう。
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