小学生に読ませたい本30選。学年別におすすめの書籍を紹介

小学生に読ませたい本30選。学年別におすすめの書籍を紹介 勉強方法

小学生にとって読書は読解力・論理的思考能力を向上させるために非常に大切なものです。

さまざまな文を読むことにより、語彙力もアップします。

また、本を通して普段は知らない世界に触れることができますので、視野を広げる絶好の機会でもあります。

しかしいざ子どもに本を選ぼうとしても、小学生向けの本はジャンルが多岐にわたりますので、どれを選べばいいか迷うという方が多いでしょう。

そこで今回は、小学生に読ませたい本を学年別に分けて紹介します。

また、親が子どもに本を選ぶ上で気をつけたいことや、読書において親が心がけたいことについても解説を行っていきます。

親が小学生に読ませたい書籍。学年別一覧

親が小学生に読ませたい書籍。学年別一覧

小学生向きの本って

どんなのがあるんだろう

カウ先生
カウ先生

難しすぎても読まないからね

学年ごとに紹介していくよ!

小学校1年生に読ませたい本

小学校1年生に読ませたい本

ワクワクするような内容で

楽しそうなのばかり!

カウ先生
カウ先生

モチモチの木は小3でやるから

予習にもなっていいね!

「おはなし きょうしつ」さいとうしのぶ PHP研究所

えんぴつやふでばこ、ぞうきんなど、教室にある様々なものが愉快な会話を繰り広げるお話です。

小学校で目にする「こくばん」「おどうぐばこ」「ふで」なども登場しますので、小学校に入学したばかりの子どもが学校の物の名前を覚えるのに役立つかもしれません。

「ぐりとぐらのおきゃくさま」なかがわ りえこ 福音館書店 

ぐりとぐらシリーズの1冊です。

クリスマスが題材ですが、厚生大臣賞受賞、全国学校図書館協議会選定図書に選ばれるなど非常に評価が高い本です。

皆でおしゃべりをしながらケーキを食べる様子は、見ているだけで心が温かくなります。

「モチモチの木」斎藤 隆介 岩崎書店

「花さき山」などでも有名なインパクトのある絵は、見たことがある方が多いはずです。

一人でトイレに行けない臆病物の豆太が、大好きなじさまのために勇気を振り絞るお話です。

国語の教科書にも掲載されている名作です。

「きょうりゅうが学校にやってきた」アン フォーサイス  金の星社

トムの教室に、小さなきょうりゅうがスキップをしながら突然にやってくるというお話です。

恐竜はテスト用紙を食べたり、居眠りしたり。

恐竜が好きな子であれば、きっとイラストだけで惹きつけられるはずです。

「まよなかかいぎ」浜田 桂子 理論社

夜に眠っているゆうきくんのランドセルの中から文房具が出てきて、ちゃんと正しい使い方で使ってくれたかをお互いに報告しあうお話です。

文房具でつい遊んでしまいがちな男の子に読ませたい本です。

小学校2年生に読ませたい本

小学校2年生に読ませたい本

「みえるとか みえないとか」ヨシタケシンスケ アリス館

「りんごかもしれない」等で有名なヨシタケシンスケさんの本です。

前も後ろも見える宇宙人や、生まれつき全部の目が見えない宇宙人との会話を描いています。

「障がい」というものを意識するいい機会にもなります。

「ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ」マージョリー・ワインマン シャーマット 大日本図書

世界中で翻訳されている「ぼくはめいたんていシリーズ」の一冊目です。

仲良しのアニーが黄色で描いた、犬のファングの絵を巡って推理を繰り広げる本。

低学年でも読みやすく、論理的な謎解きの入門にぴったりです。

「ハキちゃんの「はっぴょうします」」薫くみこ 佼成出版社

黒板の前に立ち、みんなの前で教えたいことを教える「朝の発表」を控えているハキちゃんが、発表する内容に悩んで友達と奮闘するお話です。

一つのものを様々な角度から見ることの楽しさを身につけられます。

「エルマーのぼうけん」ルース・スタイルス・ガネット 福音館書店

エルマーが、どうぶつ島に囚われているりゅうの子を助けるために冒険をするお話です。

初版刊行の1963年以降様々な国で翻訳され、累計763万部を売り上げている名作で、教科書にも掲載されています。

「しっぱいにかんぱい!」宮川 ひろ 童心社

リレーのアンカーに選ばれた達也のおねえちゃんが失敗して落ち込んだことがきっかけで、みんなの失敗談が始まるお話です。

小学校2年生になると、学校で失敗をして落ち込む経験をする子もいるしょう。

この本を読めばもう失敗を恐れなくなります

小学校3年生に読ませたい本

小学校3年生に読ませたい本

少しづつ本の内容が濃くなってきた!

カウ先生
カウ先生

国外のことも本から興味を

持ってくれたら嬉しいな

「とびばこバーン」升井純子 講談社

とびばこが苦手な小学3年生の野花が、授業がうまくできない教育実習生のみちる先生に出会うお話です。

とびばこが苦手な子どもはもちろんのこと、学校で何か苦手なことがある子に読ませたい本です。

「みんなのチャンス ぼくと路上の4億人の子どもたち」石井 光太 少年写真新聞社

世界の貧しい国々を旅した作家が、現地の子どもたちの様子を撮影し、その写真で構成をした絵本です。

自分以外の人に目が向けられるようになってきた小学3年生頃の子どもが、世界を知る良いきっかけになります。

「はれときどきぶた」矢玉四郎  岩崎書店

「お母さんがえんぴつをてんぷらに」等、日記に書いたことが本当になってしまうお話です。

1997年にアニメ化もされた本ですので、小学生の親世代であればご存知の方も多いでしょう。

親子で読んでみて、会話のきっかけにするのもいいですね。

「先生、しゅくだいわすれました」山本 悦子 童心社 

宿題を忘れて嘘をついたゆうすけが先生に「ウソをつくならもっと上手につかないと」と言われ、言い訳を考えるお話です。

もちろん宿題をやらないのはよくない事ですが、自分でお話を考える楽しさに触れることができます。

「俳句ガール」堀直子 小峰書店 

小学4年生のつむぎが黒板に書いた俳句に、翌朝付け足されていた俳句をめぐるお話です。

中学年以降になると、学校で標語を宿題にされることもあるでしょう。

5・7・5の言葉を考える楽しさや、日本の文学に触れるきっかけとしてお勧めです。

小学校4年生に読ませたい本

小学校4年生に読ませたい本

「科学事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)」学研プラス編 学研

話を読みながら読解問題が解ける『おはなしドリルシリーズ』の高学年版。

話を読む→読解問題を解く→推理する、という手順で推理を体感できる本です。

ドキドキする物語を読みながら読解問題に挑戦できますので、国語の勉強にも。

「十歳のきみへ―九十五歳のわたしから」 日野原重明 冨山房インターナショナル

聖路加国際病院名誉院長、同理事長であった日野原重明先生が10歳の子どもたちに向けて書いた本です。

優しく語り掛けるような文が特徴で、命の大切さとは、人生において大切なものは何かについて考えさせられる本です。

「かあちゃん取扱説明書」いとう みく 童心社

4年生の哲也が、母親の取扱説明書を書こうとするお話です。

母親と子ども(男子)のやりとりがコミカルに描写されていて、大人が読んでも面白いと評判です。

母親について考えてもらうよいきっかけになる本です。

「チョコレート戦争」大石 真 理論社

洋菓子店の金泉堂のガラスが割れた犯人として濡れ衣を着せられた光一と明が、チョコレートの城を盗み出す計画を立てるお話。

子どもが大人を負かして復讐を成し遂げる様は、読んでいて爽快になること間違いありません。

「ナルニア国ものがたり1 ライオンと魔女」C.S.ルイス  岩波書店

4人の兄弟が衣装ダンスからナルニア国に行き、正義のライオンとともに悪い魔女と戦うお話です。

映画化もされたことがある児童文学「ナルニア国ものがたり」の7部作のうち、最初に出版された作品です。

小学校5年生に読ませたい本

小学校5年生に読ませたい本

大人が読んでも楽しめるものばかり!

カウ先生
カウ先生

映画原作のものは読み終わった後に

映画鑑賞するのも楽しいよ!

「数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜 」ハンス・マグヌス エンツェンスベルガー 晶文社

算数が大嫌いなロバートの夢の中に「数の悪魔」が現れ、素数や無理数、パスカルの三角形、フィボナッチ数など、数字に関する様々な話をします。

数学の面白さを詰め込んだ本ですので、算数が好きな子はもちろんのこと、嫌いな子にもおすすめです。

「ルドルフとイッパイアッテナ」斉藤 洋  講談社

猫のルドルフと「イッパイアッテナ」という名前のトラ猫の話です。

あとがきによるとこの本は「ルドルフがゴミ捨て場のインクを使い自分で書いたものを、筆者が出版した」という設定だそうです。

教養という言葉や友情について学ぶことができる名作です。

「チョコレート工場の秘密」ロアルド・ダール 評論社

様々な国で翻訳されている児童書の名作で、2005年に公開された「チャーリーとチョコレート工場」の原作でもあります。

チョコレート工場に招待された5人の子どもが工場のナゾを解き明かしていく物語です。

「バッテリー」あさの あつこ 角川文庫

自分の才能を強く信じているピッチャーの原田巧と、大きな体格のキャッチャー永倉豪が「最高のバッテリー」を目指す物語です。

小学校高学年になると、友達とケンカをすることも多くなってきます。

友情関係に悩む子どもに読ませてあげたい一冊。

「モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」

「 はてしない物語」の筆者ミヒャエル・エンデによる、個性的な女の子と時間どろぼうのお話です。

時間泥棒の一味によって盗まれた人間達の時間を、モモが時間の国に取り戻しに行きます。

時間とはいったい何なのかを考えるよいきっかけになります。

小学校6年生に読ませたい本

小学校6年生に読ませたい本

「君たちはどう生きるか」吉野源三郎 マガジンハウス

販売部数100万部以上、漫画家もされた名著です。

お父さんを3年前に亡くした中学2年生のコペル君が様々な問題を通し、生き方を考えていく物語です。

中学やその先の高校のことを考える機会の多い小学6年生にぜひ読ませたい本です。

「シートン動物記 オオカミ王ロボ」アーネスト・トムソン・シートン  学研プラス 

シートンによる全55編の「シートン動物記」の中の一つ。

シートンが実業家の依頼により、家畜を襲っていた狼の群れを追った経験をもとにして書いた創作です。

自然や野生の動物に興味を持つきっかけになります。

「星新一ショートショートセレクション(1) ねらわれた星」 星新一 理論社

「ショートショートの神様」として有名で、SFを中心に1000編を超える作品を執筆した星新一さんの短編集です。

最後にどんでん返しがある話、少し後味が悪い話など、様々な物語を短い時間で楽しめますので、長い本を読むのがあまり得意ではない子どもにぜひおすすめしたい一冊です。

「完全版 あらしのよるに」きむら ゆういち 講談社

絵本の「あらしのよるに」7巻分を一冊にまとめた完全版。

オオカミとヤギ、本来は捕食・被食関係にあるはずの二匹による友情物語です。

小さいころに絵本で親しんだ子どもでも、もう一度同じ話を読むことで、昔は気づけなかった友情の大切さに気づくかもしれません。

「アンを抱きしめて 村岡花子物語」わたせせいぞう  NHK出版

小学校高学年で読書が好きな子どもであれば「赤毛のアン」は図書館等で目にしたことがあるはずです。

その「赤毛のアン」を日本で初めて翻訳した村岡花子さんの生涯を、アンの世界を交えながら描いています。

翻訳家の仕事や海外の言語(英語)に触れるよい機会となる本です。

子どもに本を選ぶ時のポイントは?

子どもに本を選ぶ時のポイントは?

子どもに好きな本を選ばせたら良いか~

カウ先生
カウ先生

それも悪くはないんだけど…

読みやすさを考えて選ばないと、

本が嫌いになってしまうよ!

本に子どもを選ぶ時に気をつけたいことは主に以下の2つです。

題材・テーマ

題材・テーマ

カウ先生
カウ先生

まずはテーマ

これは子どもの好きなものを選ぼう

テーマを聞いて一緒に選ぶんだね

読書が嫌いな子、慣れていない子には好きなテーマを選ばせましょう。

無理やり読ませようとしても子どもは集中できませんし、親が押し付けるとかえって読書嫌いになる可能性があります。

低学年の男の子であれば車や電車、恐竜などが題材のもの。

女の子であれば絵が可愛いもの、お菓子や動物、女の子が題材のものを選ぶとよいですね。

高学年になると興味の対象も人それぞれですので、一緒に図書館で選ぶことをオススメします。

読書が好きな子であれば、様々なテーマの本に興味を示すはずです。

日本以外の国を題材にしたもの、SFもの、職業に関するもの等、普段は触れる機会が少ない題材のものを選ぶと、視野を広げることができ、将来について考えるよいきっかけにもなります。

読みやすさ

読みやすさ

低学年の子に本を選ぶ場合は、漢字にふりがながふられているかをチェックしてください。

読書が好きでない子の場合、習っていない漢字があると途中で読むことを辞めてしまう恐れがあります。

本の長さは、本人が無理なく読み切れそうなものを選びましょう。

読書が苦手な子の場合、「読み終わった!」という達成感が次の本を読む意欲につながります

瑞光小学校の学校司書の布川登子さんは、低学年の子は特に達成感が大切だと話しています。

1年生の子には、1冊読み切ったという達成感が大事です。

はじめは字の少ない絵本でも、まったくかまいません。

読み終えたらほめてあげ、感想を聞いたりして、一緒に本を楽しんであげてください。

好きな1冊を見つけた子は、「もっと読んでみよう」と思うようになりますよ。

引用元:小学館HugKum「学校司書に聞いた!子供が本好きになる本選びの極意とおすすめ35冊」

まずは読むことの楽しさ・充実感を味わわせ、少しずつ長めの本に挑戦させていきましょう。

まとめ:読書を通じて親子ふれあいの機会に

読書を通じて親子ふれあいの機会に

カウ先生
カウ先生

一緒に本を読んで感想を言い合ったり、

親子のコミュニケーションにもなるね

まずは図書館に行ってみようかな

今回は学年ごとにお勧めの本を紹介しました。

子どもの頃に自分が読んだことがある本、自分も読んでみたいと思った本はありましたか?

子どもに本を読ませることは大切なことですが、親子で一緒に本を読むことで、子どもの読書へのやる気がさらにアップします。

同じ本を読んでお互いに感想を言い合ったりすると、子どもはきっと楽しいと思うはずです。

読書を通してコミュニケーションの時間を設けることで、子どもは「もっと本を読みたい」と思うようになり、親子の関係も深まります。

ぜひ親子一緒に様々な本に出会ってください。

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