「この育て方で合ってるのかな…」
「ネット上に色んな情報がありすぎて分からない!」
「私にちゃんと出来ているのか、自信がない…」
子育てに追われるなかで、こんなことを考えたことはありませんか?
この悩みは、現代のパパ・ママ全てが持つものと言っていいでしょう。
でも、自己流で子育てや子どもの教育をするのは不安…そんな方のために、沢山の人に読まれ続けてきた『いま、親が読むべき本』をご紹介します。
小学生の親が読むべき本16冊をジャンル別に紹介
小学生の親にお勧めの本を、以下の4つのジャンルにわけて4冊ずつ、合計16冊紹介していきます。
子育て全般に関する本
ここからは子育て全般に関する本を紹介していきます。
学年による違いや、子どもの伸ばし方など、どれも知っておいて損をすることのない内容ばかりです。
小学生からの知育大百科 2020完全保存版
小学校からの生活勉強に関する様々な疑問に5人の専門家が答えます。
2020年から大学入試がセンターから共通試験に変わったことを受け、小学生低学年の頃からできる対策、心がけたいことについてもまとめられています。
地域ごとの大学進学率や教育出費などの教育に関するデータ、6年間で学ぶ内容の全体マッピングなども掲載されており、非常に充実した内容です。
学校と一緒に安心して子どもを育てる本: 小学生保護者の心得
小学生の学年ごとのおおよその特徴、小学校生活に関する様々な疑問など、子どもを小学校に通わせる上で知っておきたい知識がまとめられています。
他の保護者や学校には聞きにくい、学校の先生への接し方や先生の傾向が充実していることが特徴です。
「特定の子どもをひいきしている」「先生からセクハラを受けている」など、学校の先生に関する様々なトラブルについての対処方法についても解説しています。
わが子のやる気の育て方
芦田愛菜、寺田心をはじめ1000人が所属し、多くの有名子役を輩出する事務所「ジョビィキッズ」による、子どもの伸ばし方を解説した本です。
多くの子どもと接した実績を元にどうすれば子どもが伸びるのか、逆に何が逆効果なのかについて実例を踏まえて紹介をしています。
子どもの個性をよい方向へ生かしたいという方にお勧めです。
世界に通用する子どもの育て方
母子家庭で育ち中卒で大検に合格し、その後ニューヨーク市立大学に主席で卒業したという経歴を持ち、現在はウェルビーイング心理教育アカデミー代表理事を務める松村亜里さんによる著書。
ニューヨークで話題の「ウエルビーイング」と「ポジティブ心理学」の観点から子育て論を展開した本です。
この先のAI時代に活躍ができる、幸福感の強い「幸せな子」になるためのヒントが多く紹介されています。
親子関係に関する本
小学生になってくると、なかなか自分の気持ちを素直に伝えてくれない子どもも増えてきます。
そういった時に親がどう接するべきなのか、親子関係に関する本を参考にしてみてはいかがでしょうか。
子どもを信じること
大隅書店から2011年に出版されたのち、11刷まで増刷されたベストセラー。
臨床心理士脳医学者であり自身も四児の父親である田中茂樹先生が、大阪弁の混じった温かい文体でアドバイスを送ります。
引きこもりや不登校をはじめとしたトラブルへの事例をふまえながら、子どもとのコミュニケーションのあり方について解説をしています。
魔法のピットインカード
教育分野で注目を浴びている「アドラー心理学」をベースに、子どもの本音を引き出し、親子の会話を充実した時間にするためのノウハウを解説した本です。
書籍には子どもによくある悩みが書かれた「テーマカード」、気持ちをイラストにした「フィーリングカード」、親が子に対して質問を投げかけるための「質問カード」が付属していて、親子の会話に役立てることができます。
子どもが学校での出来事を喋ってくれない、会話がうまくできない、という方にお勧めです。
子どもも自分もラクになる 「どならない練習」
日々の生活で子どもを怒鳴らないようにしようと思っていても、実際に言うことを聞かない子どもを目の当たりにすると、なかなか上手くいかないものです。
この本は「子どもを怒鳴らない」のではなく「怒鳴らない練習をする」という表現がされていることが特徴で、育児書にありがちな「分かっているけどうまくいかない」という葛藤から逃れることができます。
親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方
1977年に出版され「親子関係のテキスト」と話題になりベストセラーとなった本です。
出版当時は未訳だった部分を全て翻訳し追加したものが再出版されています。
教育書は「子どもをいかに育てるか」というように子どもに重点が置かれがちですが、この本は親がどう関わるかについて焦点が置かれています。
親子以外の人間関係にも役立つことが多く記載されており、子どもがいない方にも高評価を得ています。
児童心理に関する本
子どもは大人が考えつかないような突飛な行動をしがちですよね。
「なんでこんなことをするの?」「何を考えているの?」子どもの視点から理解をしていきたい、そんな人に児童心理に関する本はおすすめです。
こどものメンタルは4タイプ
子どもによって性格はさまざまです。
兄弟に言った時は効果があったのに、同じことを他の子に言ったら逆効果になってしまった!ということもあります。
本書では子どもを「火のラッシャー」「風のパートナー」「水のハーモニー」「地のクレバー」の4つのタイプに分け、それぞれに効果的な声掛けなどを解説しています。
子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば
子どもにはつい「ちゃんとしなさい」「勉強しなさい」など、キツい言葉を言ってしまいがちですが、日々の何気ない言葉が子どもの自信を低下させることがあります。
この本では子どもが自己肯定感を高くするために効果的な言葉がけについて紹介をしています。
「子どもがゲームばかりしている」など、子育てによくある悩みの具体的な解決方法についても丁寧に解説しています。
うちの子、なんでこんなことするの? ~イライラママの子育て術~
子どもが言うことを聞かないと、どうしてもイライラしてしまい、つい言い方がキツくなったり怒鳴ってしまったりするものです。
似たようなテーマの教育書では親がどうすればいいかについて書いていることが多いですが、この本では子どもがなぜそのような行動を取るのか「子どもの気持ち」に焦点を当てて解説をしています。
読むと子どもの行動の意図が分かり、気持ちが楽になることでしょう。
学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす
かつてはテストの点数がよければ「頭がいい」とみなされていましたが、近年は学習指導要綱に「思考力判断力表現力」が追加されるなど、テストの点数では測れない能力が重要視されるようになっています。
いわゆる非認知能力と呼ばれる能力のことで教育分野でも注目されています。
この本では、数値では測れない非認知能力をどのように身に付けていけばいいのかを解説しています。
家庭教育に関する本
きっとほとんどの親が子どもに「かしこい子に育ってほしい」と願っているはず。
家庭教育に関する本では、普段の生活の中で実践できる方法を紹介します。
頭がいい子を育てる 8つのあそびと5つの習慣
健康科学、脳科学を専門に研究をし「ためしてガッテン」「夏休み子ども科学電話相談」などでも活躍する篠原菊紀教授が、子どもを頭が良い子にするためにお勧めの遊びや習慣などを紹介しています。
「小学校低学年のころはのびのび遊ばせたいけど、何もさせないのは不安」という方は必見です。
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード
3500人以上の生徒を直接指導した経験を持つ筆者が「東洋経済オンライン」で執筆をし、累計265万PVを突破した記事を書籍化した本です。
できる子は勉強だけでなく、それ以外の時間も学んでいることが特徴だと提唱し、誰でも簡単に取り入れられる「10のマジックワード」について紹介をしています。
モンテッソーリ教育レッジョエミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
育児書や育児サイトを見る方なら聞いたことがある「モンテッソーリ教育」。
アメリカで人気の教育方法で、海外の著名人もこの方法で育てられたといわれています。
この本ではモンテッソーリ教育と、世界最高峰と言われるイタリアの「レッジョエミリア教育」を元に、子どもを一人の人間としてみなした接し方について解説をしています。
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯SEX命の伝え方
子どもを小学校に通わせる上で心配なことの一つが、登下校や外遊び中に遭遇する不審者です。
子どもに身も守る方法を教えるにはどうすればいいのか、本人にどう伝えればいいのか等、子どもを犯罪から守るための知識について解説をしています。
10才までに伝えておきたい性のことについてもまとめられています。
カバーを取ると「性教育」の本と分からないようになっていますので、子どもの目に触れるのが心配な方でも安心です。
本で読んだ内容を実生活にどう活かすか?
教育書は様々な専門家の方が執筆をしており、役に立つことが多いです。
実際に書いてある内容を実生活に生かすには具体的にどうしたらいいのか、心がけたいことを解説していきます。
本に書いている内容全てが正解ではない
子どもの性格には個人差があります。
本に書いていることが全ての子どもに当てはまるわけではない、ということを念頭に置きましょう。
実際に高評価を得ている本のレビューを見ると、「うちの子には当てはまらない」という意見を見かけることもあるはずです。
また専門家によって意見が異なることもあります。
例えばテレビゲームはよくないという人もいれば、集中力を高めるのによいと言う人もいます。
教育に正解はありません。
自分や子どもに合ったものを取り入れる柔軟性を大切にしましょう。
読み返したい所に付箋を貼って心の栄養にしよう
教育書の中には、母親の心に強く響く言葉が書かれているものもあります。
自分で気に入った表現、辛い時に読んで楽になった文章などは、付箋などを貼っておくのがお勧めです。
辛くなった時に読み返すことで精神的に楽になるはずです。
時間が経ってから見返すのもお勧めです。
「当時はこんなことに悩んでいた」と思い出し、感慨深い気分になるはずです。
子どもと一緒に読書時間を設けるのもおすすめ
本を読みたいけどいつも近くに子どもがいるから難しい、時間がない…とお悩みの方も多いと思います。
そのような時は、親子で読書時間を設けてみてはどうでしょうか。
子どもは親のやっていることを真似したがるものです。
子どもは大人に比べて集中できる時間が短いですので、長く読書をするのは難しいですが、
大人が真剣に本を読む様子を見ていれば「自分も同じようにしよう」と励みにするかもしれません。
まとめ:読書を通じて親子ふれあいの機会に
今回は小学生の親が読みたい本を16冊紹介しました。
読みたい本や気になった本はあったでしょうか。
実際に読みたいと思った本があればぜひ読んでみて、内容を実生活に生かしていきましょう。
教育には正解がありませんので「書いている内容が自分に合わない」ということもあるかもしれません。
また子どもの性格は多種多様ですので、書いていることが当てはまらないということもあります。
ストレスを溜めずに軽い気持ちで読書を楽しみましょう。
子どもがいることで読書の時間が取れないのであれば、一緒に読書時間を設けることもおすすめです。
読書を親子のふれあいの機会にしていきましょう。
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